2016/04/12
どうも。
地球の周りの宇宙空間には「バンアレン帯」と呼ばれる、放射線を大量に含んだ領域が存在している。
ちょうどドーナツ型に地球をぐるっと取り囲むようになってるんだけど、一体なんでそんなことになっとるんやろうか?
それを調べてるうちに、なんと
「あのバレンタインデーにバンアレン帯が変化する」
というウワサも耳にした。
一体、何が始まるんです!?
バンアレン帯とは何ぞ!?
バンアレン帯。
あんまり聞き慣れない名前だけど、地球にとっても人間にとっても、非常に重要な役割を持ったモノである。
バンアレン帯とは、
陽子とか電子といった放射線が集まっている宇宙空間の領域のこと。
地球をぐるっと360℃取り囲んでて、赤道面が一番厚くて北極と南極部分が薄くなっている。
図で見るとこんな感じ。
<出典:std2g.web.fc2.com>
地球には磁場ってのがあるよね。
それによって引き寄せられた陽子とか電子が集まってるわけだ。
同じように磁場が存在する土星とか木星でもバンアレン帯は見られる。
んでこのバンアレン帯がどーいう役割があるかっていうと、
地球を守るシールドの役目を果たしているのだ。
太陽からは常に太陽風によって大量の放射線が飛んでくる。
それをバンアレン帯が守ってくれているのである。
<出典:ameblo.jp>
もしバンアレン帯が無かったら、地球はモロに被爆してしまう。
「目には目を、放射線には放射線を」ってことである。
アポロ計画は陰謀だったのか!?
ここでとある疑惑が浮かぶ。
地球から宇宙へ上がるのはいいけど、このバンアレン帯を通過することはできるのか?
アポロ計画では月まで有人宇宙船が行ったわけで、彼らはつまりバンアレン帯を通っている。
「バンアレン帯を通ってまともに生きていられるわけがねぇ!!」
ってなことを言うアポロ否定派がいるらしい。
NASAいわく、
「宇宙船の飛行速度から、バンアレン帯を通過する時間は短い。
放射線も宇宙船の壁と宇宙服でほとんど遮断できる。」
とのこと。
でもやっぱり当然、ある程度の被爆は免れない。
バンアレン帯を通過する際に、20ミリシーベルトくらいの被曝量はあるらしい。
お腹のレントゲン10回分くらいかな?
間違ってたらスンマソンw
地球にいるよりは被爆量が多いけど、まあ特に問題無いッスよ。
というのが通説のようだ。
JAXAが調査に乗り出した
で、このバンアレン帯では、大量の放射線のせいで人工衛星の電子機器に障害を起こしたりする。
なのでバンアレン帯が発見されてから半世紀以上、詳しい調査が行えなかった。
そのためバンアレン帯は
「地球周辺の宇宙空間、最後のフロンティア」と呼ばれている。
そこで2016年、JAXAがバンアレン帯を調査するために
「ジオスペース探査衛星(ERG衛星)」
ってのを打ち上げる予定だ。
この衛星は世界最先端の観測装置を引っさげて、バンアレン帯の中心部に長期滞在して観測を行う。
そして2016年3月25日まで、JAXAは応援メッセージを募集している。
寄せられた応援メッセージは
アルミプレートに印刷されて、ERG衛星に搭載され一緒に宇宙へ打ち上げられる。
メッセージは日本語50文字、英数字100文字までらしい。
奮ってご応募ください。
なるほど、メッセージとともにバンアレン帯を観測しようということか。
なかなか粋なことをするな、JAXA。
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