2016/04/12
どうも。
天才・アインシュタインからの「最後の宿題」と言われていた
重力波の観測が先日、アメリカの研究チームLIGOによって史上初めて成功した。
ノーベル物理学賞級の発見だともてはやされてるけど、日本の研究機関だって負けじと頑張ってる。
日本の秘密兵器である重力波望遠鏡「KAGRA」が完成すれば、ここ日本でも重力波の観測が可能になるはずなのだ。
でも、正直KAGRAとかLIGOとか、重力波観測装置ってなんじゃらホイなわけで。
どう違うんだ?と。
なのでちょっと調べてみたんですよ。
重力波望遠鏡「KAGRA」の性能とは!?
日本で完成間近とされている重力波望遠鏡「KAGRA」だけど、一体それって何ですのん。
重力波は時空の揺らぎ、いわゆる「波」である。
水面にポチャンとやったときに広がる波紋のようなものだ。
あれが光速でどんなものも貫通して広がると想像してみよう。
…うん、できねぇな!!
どうやって観測する?
その時空の波を観測することが目的なわけだけど、それがムズカシイ。
時空の揺らぎはものすごい微弱なもので、アインシュタインが100年前にその存在を提唱してから未だにそれを捉えることができなかった。
重力波は全てのものを貫通しちゃうんで、何かにぶつけて観測するってことはできない。
なので「光が重力波によってグニャグニャ揺らぐ」ところを見つければいいと。
光は空間に沿って進むから、空間が揺らげば光も揺らぐってことだね。
「望遠鏡」なんて名前がついてるけど、レンズを使って空を見るようなものとは違う。
レーザー光線を鏡に当てて、光が行って帰ってくるまでの距離と時間を測る。
重力波で揺らいだ光は、直進した光よりも帰ってくるまでに余計に時間がかかるっていうね。
<出典:http://gwcenter.icrr.u-tokyo.ac.jp/plan/aboutu-gw>
KAGRAとLIGO、どう違う?
で、日本のKAGRAとアメリカのLIGOは何が違うのか?
どっちの観測装置も、レーザーと鏡を使ったタイプだ。
ここでKAGRAの性能がモノを言う。
地球上には重力波の観測の邪魔をする現象がある。
それが「地面の振動」と「熱の振動」だ。
これらを出来る限り少なくすることで、重力波の観測精度を高くすることができる。
KAGRAは、LIGOには無い方法でこの2つの弱点を克服した。
1.地下深くに設置
KAGRAは地下200メートル以上に深い場所に設置されている。
こうすることで、地上にある余計な振動の影響を受けることがなくなるのだ。
ほら、地上だと車とか飛行機とか、いっぱいあるじゃない?
2.―253℃まで冷却!
「熱を持つ」ってことは、物質の分子とかが振動しすることで発生するもの。
つまり、熱があるところには振動があるのである。
いや、自分らは全然感じまへんけど。
なので、超低温まで冷やしてやることで熱振動を極力減らしているのだ。
KAGRAはいつ完成するの?
そんな超性能のKAGRAだけど、まだ未完成。
いつ完成するのか??
現在のところ、2017年にKAGRAは完成予定だ。
完成して本格稼働すれば、1年以内に重力波を観測できるとも言われている。
どや、LIGOには無い性能のKAGRAなら、きっとやってくれるはずや!!
はい、以上がKAGRAの性能についてでした〜。
こんな歴史的な発見なんやし、アメリカだろうが日本だろうが誰が見つけてもいいんやけどね。
すぐに競争しようとするところがイクナイ。
LIGOチームもKAGRAチームも頑張ってくだせぇ!!